2011/12/15

コミュニティ内の少数派

フィンランドのスウェーデン語地域に住む移民の記事を、フィンランドのYLE(フィンランド国営放送)サイトで見つけた。反移民感情が強くなる北欧や北ヨーロッパで暮らすメリットと苦労が少しわかった。


スウェーデン語を話すソマリ系フィンランド人/アーメッドに聞く
http://www.yle.fi/uutiset/news/2011/12/meet_ahmed_a_swedish-speaking_finnish_somali_3088061.html


メリットの1つ目として、「複数のアイデンティティを持つこと」がある。アイデンティティの数だけ、社会やコミュニティとの接点が多くなる。現に彼は、フィンランド人であり、ソマリ人であり、スウェーデン語話者地域で暮らすフィンランド人でもあり、かつイスラム教徒でもある。このことは、自分自身と社会に多様性、独創性、クリエイティビティが生まれ、フィンランドが得意とするデザインに関連し、発展しているようにも見える。

2つ目としては、社会の少数派(マイノリティ)の中で暮らすことで、人種差別や偏見が少ない環境に身をおくことができる、ということ。実際に彼の友達でフィンランド語話者地域で育った友人は人種差別を受けたことがあったそうだ。スウェーデン語話者地域のフィンランド人のように、少数派である苦労がわかる人たちの方が差別が少ないというのはうなずける。


社会学者のリチャード・フロリダによると、社会に革新をもたらし、成長を促進させる人たち(クリエイティブクラス)を集める要因があるとすれば、それは「その都市におけるゲイの比率」だと言及している。それは、「性的嗜好が異なる人たちをも受け入れる寛容性が高い社会こそが、新しい価値観を受けれることができるクリエイティブで革新的な都市といえる」ということらしい。ゲイについて、ヘルシンキやフィンランド内の他都市がどれだけ当てはまるかは不明だ。けれども民族や言語、アイデンティティが異なる人たちを受け入れ、国営放送機関で報道を行うフィンランドにも、少なからず共通する部分があるように思う。



関連リンク:
クリエイティブ・クラス
Amazon.co.jp: クリエイティブ・クラスの世紀: リチャード・フロリダ 著, 井口 典夫 訳 
Swedish-speaking Finns


2011/12/07

発音と音節

閑話休題。それぞれの言語で発音のクセや傾向があるという記事を見つけた。

Don't call it like you see it (見たまんまのスペルで発音してはダメ)
http://www.economist.com/blogs/johnson/2011/11/pronunciation


この記事では「Sauna」の発音を例として、英語圏の人はsaw-nahと2音節に分けるところを、フィンランド人はsa-oo-naと3音節に分ける、と紹介している。この音節区切りは、母音ごとに区切って発音する日本人の感覚に近い。
A long time ago I lived in Finland for two years and ever since then I’ve found myself unable to say the word sauna as saw-nah to rhyme with fauna. (I was going to say to “rhyme with corner” there, but my lovely Irish wife has helpfully pointed out that only lazy English people pronounce the word corner without the r’s like that.) 
In Finnish, where every syllable is pronounced separately, the word should correctly be said as three syllables, sa-oo-na, although even dedicated adherents to the Finnish pronunciation tend to shorten this to sow-na. Sadly, when I use this version back in England I’m most usually greeted with a wry smile and corrected with polite condescension.

この記事のTrack Backでもおもしろいものを見つけた。外国語からの借用語を発音するとき、ドイツ語は原語に忠実だが、日本語は原語の発音を完全にねじ曲げてしまう、という事らしい。
It's been my observation that some languages adapt the pronunciation of foreign borrowings more than others, with German being among the most faithful to the original language's pronunciation, Japanese tending to mangle it completely.

マクドナルド、ケンタッキー、コストコ。このへんを思い浮かべるだけでも原語発音とかなり違うし、概ねそのとおりなのかな、と思った話でした。

2011/11/08

世界の大学ランキング?

イギリスのTimes Higher Educationがまとめた世界の大学ランキングというのがおもしろい。
これによると、フィンランドの大学もいくつかランクインしている様子。

University of Helsinki              91位
Aalto University                     301-350位
University of Eastern Finland  301-350位
University of Tampere            301-350位
University of Turku                350-400位


日本の大学も10校強ランキング入りしている。東大(30位)、京大(52位)、東工大(108位)、阪大(119位)、東北大(120位)など。ちなみに上記のフィンランドの各大学と近い順位(351-400位)に来るものとしては慶応、広島、神戸大学など。

ここで疑問なのは、何をもって大学の優劣を決めているかということだ。企業の評価論文の引用回数という基準はまだ解るが、職員数留学生や外国人教員の比率とかは評価基準にそもそもなるのかな…?

大学選びである程度参考にはなるが、自分最適な、希望する専攻があるかどうかの方が大事なので参考程度にしておきたい。
僕はSocial Science分野で大学を探しているので、むしろこの総合ランキングっぽいものより11/17に発表となる Top 50 Social Sciences universities に注目してみたい。


THE WORLD UNIVERSITY RANKINGS 2011-2012
http://www.timeshighereducation.co.uk/world-university-rankings/2011-2012/top-400.html

東大は30位、京大52位 世界大学ランキング(asahi.com)

2011/11/02

-Review- 「デザインを植物のように、生活のなかに植えること」

写真/サウナの新しいデザインコンセプトを提示するラウラさん。フィンランド人はやっぱみんなサウナ好き。

先日書いてたイベントのレビューです。
感想から言うと、「もう少し具体的な事例と詳細を聞きたかったなー」かな。

World Design Capital Helsinki 2012の開催紹介がメインで、ラウラ・サルヴィリンナさんの経歴やWorks紹介では無かったのですよ…。でも有益な部分はあったかな。質問もできて、新しいことも知れたし、いいか。で、僕としての今回の収穫は


フィンランド人は日本の「料理」「テーブルウェア」「食器」「情報デザイン」に興味がある

フィンランド人は、日本人の方が「素材」に対する理解が優れていると考えている

グラフィック、プロダクト、パッケージはもとより、デザインが価値発揮できる分野は広い


この3つが知れたことです。要は、上記が『フィンランドで日本人が価値発揮できる部分』ということじゃないかと。この発言を引き出せたくだりは、おいおい以下に書いてく事としましょう。まずは講演会の様子から。


「デザインを植物のように、生活のなかに植えること」の語源

冒頭でラウラさんが「Embedded Design」という言葉を使って教えてくれました。そうか、これが日本語意訳されて「デザインを植物のように…」になるんだな、と。具体的にはこういうことらしい。
Embedded Design means finding solutions to citizen's needs through innovative design and user-driven perspective. Embedded Design in Helsinki brings together human needs, aesthetic qualities and functionality. 
(『組み込まれたデザイン』とは、モノだけでなく、日常のサービスや社会の仕組みもデザインすることです。使いやすさ、持続性、魅力をキーワードに、ユーザー視点を持ち、先駆的なデザインを通じて人々のニーズに応えていきます。)
ふんふん、単にグラフィックデザインだけではないと。上記をテーマにして、デザインに関する展覧会、ワークショップ、講演会などをヘルシンキを中心にしてやっていくそう。
「中心」と書いたのは、その他の都市でも関連イベントを随時開催していくからだそうだ。ミラノ、ベルリン、ロンドン、サンクトペテルブルグ、台北、東京。ヘルシンキ以外でも見られるものはあるけど、できたらヘルシンキに来てね!ということらしい。

台北が入ってることにちょっと驚いた。それだけ、日本以外のアジア都市の台頭は進んでるんだろう。デザインにおいて東京が評価されて今回関連イベント開催となったとも見えるが、むしろ「人口が多く、波及効果が高い」「渡フィンしてお金を落としてくれる」という目論見の方が大きくも見える。東京は10年以上後もまだ世界最大級の都市だという話もあるらしいけど、人口規模とかお金とかいう理由で選ばれたくないよね。願わくばクリエイティビティで選ばれたいところ。


デザインの力で、住みやすい街、使いやすいサービスをつくる

ちょっと話がそれてしまいました。
来年からの開催に先駆けて、ヘルシンキでは各地で展示会、行政サービスデザイン、果ては地区の再開発まで手がけているらしい。デザインの定義が広いなーと思ってたら、案の定、こういう分野をデザインの力で変えていきたいという解説もあった。

For us, there is Design in, 

Public service
Education system
Transportation
Science
Business
Urban Planning


(もっとたくさんあったけど早口すぎて聞き取れず…)

その中でUrban planning(都市開発)プロジェクトとして現在進行中のものが「ヘルシンキ南港地区開発」というもの。これは、かつて工場や倉庫街であった海辺の街を、デザインの力を取り入れて魅力的に再開発するという内容だ。

写真/再開発対象となるヘルシンキ西部(湾岸エリア、写真内の手前)についての説明。現在は使われていない工場街だとか

写真/再開発地区内の建物デザイン。敷地内車道には「フェンスが道路上に置いてあるかのような、減速喚起アート」などデザインの力で暮らしやすさが作られる

写真/今回のデザインがカバーする面積。ちょっとイメージがわかない(笑)

このあたりが冒頭で書いた「抽象的」という部分ですよ(別にキレてはいないんですけど)。確かに今から始動するプロジェクトについて具体的には言えない部分もあるんだろうけど、いかんせん概要説明が大きすぎた。デザインで何をどうしていくのか、いつまでに完成させて市民が使えるものにするのか、そこのDetailはまだ話せる段階ではないそうだ。

その他にも「教会の改修プロジェクト」や「図書館による、学習プロセスの支援」サービスの構築などの話もありました。詳細があればなお良しだけど、プロジェクト名だけでもやっぱりいいものができそうな雰囲気はあるよね。さすがフィンランド。このへんのことは、後で自分なりにネット探索してみようか。


講演後の質疑応答。フィンランドで、日本人が価値発揮できそうなことを探る。

みんな World Design Capital ついての質問をどんどんしていく中、僕もタダでは帰らないぜ!という事でこんな質問を質問をしてみました。

僕:
「デザインとビジネスの観点で、フィンランドの方が日本に対して注目していることは何でしょうか。また将来的には、どんな分野で日本とフィンランドがつながりを持てそうでしょうか。」

ラウラさん:
「まず1つ目の質問としては『料理』『テーブルウェア』『食器』『情報デザイン』の分野にあたると思います。日本の繊細な料理はフィンランドでもとても人気がありますし、料理ということを通じてデザインで表現できる部分は多いと考えています。あとは情報のデザイン。テクノロジーと言う意味とは異なる、編集の力とでも言いましょうか。また今後、という質問ですがフィンランドは『素材』について日本人から学ぶ部分が多いのではないかと考えています。例えば木工素材やガラス、などの素材を指しています。その素材をどう活用するか、まで含めてね。私たちフィンランド人にもその感覚はありますが、日本人の方が優れているように感じますね。」


そうか…。「料理」とか「素材」ね。なんだか解かる気がするような。でも僕が価値発揮できる部分でないかな。僕のヨメはむかし料理人だったので、もしかしたら僕よりヨメの方が可能性があるのかも。

少し光が見えて嬉しかったのは「情報デザイン」という部分。あえて漠然とした質問をしてみたから、回答も大きく解釈して応えてもらった訳だけど、自分が経験してきた「広告デザイン」や「コミュニケーション設計」の部分でつながりが見い出せた気もしました。

僕としては良い回答がもらえて、今後の(移住計画の)攻めどころが見えてきた気がします。これを取っかかりにして、今後の方向性(留学の専攻分野とかね)を絞り込んで行こうかな。


World Design Capital(WDC)Helsinki 2012
http://wdchelsinki2012.fi/en

2011/10/29

「デザインを植物のように、生活のなかに植えること」

おもしろそうなイベントを見つけたので行ってきます。
World Design Capital 2012 開催記念講演  
『デザインを植物のように
生活のなかに植えること』
来年開催されるWorld Design Capital(WDC)Helsinki 2012を記念して、フィンランドの代表的デザイン事務所フイップのCEO 兼デザインマネージャー、ラウラ・サルヴィリンナさんの来日講演を行います。
2011年11月1日(火) 19:00~20:30(開場18:30)

【プログラム】
19:00〜20:00 トークショー(60分)
20:00〜20:30 質疑応答(30分)
http://www.a-m-u.jp/event/2011/11/wdc2012.html

デザインマネジメント、コンサルティング、ファッションなどの豊富なプロジェクト経験を話してくれるそうです。フィンランド人のデザイン感を知ることができるのは貴重だなー。なんだかんだ書いておきながら、僕はそんなにたくさんフィンランド人と話したことがないので楽しみです。

後日、行ってきたReviewを書こうと思います。

2011/10/27

学費と生活費

入学試験すら受けていないのに、いちばん頭を悩ますのがやっぱりお金。入学はなんとかなる「気が」するんですよねー。いつも志したことはなんだかんだ回り道しても達成してこれたので。いや、甘いか。

今回は貯金の道筋立てと妻との目線あわせのために、現状整理と目標設定してみましょう。


学費

お金の中でも一番気になる部分。
現在フィンランド政府の方針として、「学部と博士課程は無料、大学院課程(修士)は一部コースが有料」という条件をかかかげてます(すべての大学院課程が有料なわけではない)。もう少し説明すると、「修士において学費を徴収するかどうかは、各大学の判断に委ねられている」ということです。さらに複合条件として「EU市民は学費無料、EU以外からの人は有料」というのもあり。

以前にもこのブログで紹介したけど、無料・有料についての言及はココが詳しい。ちなみに、アアルト大学の場合は「年間およそ90万円~100万円位(2011年時点)」だそうだ。


フィンランド発!留学カウンセラー日記
http://www.ryugaku.co.jp/blog/counselor_diary/cat132/

フィンランド政府の公式なメッセージとしては「大学によっては有料となる場合もあります」と記されている。
Tuition fees - Study in Finland
http://www.studyinfinland.fi/tuition_and_scholarships/tuition_fees
そんでもって、各大学のページに書いてる授業料のことはStudy in Finlandとは違ってたりする。トゥルク大学では「授業料は不要です!」と明言してる。各サイトでトーンがまちまち。たぶん、学費徴収なしの学校はそれを売りにして訴求したいんだろうな。
Financing your studies - University of Turku
http://www.utu.fi/en/studying/students/degree/financing/index.html

個人的にはもちろん無料がいいんだけど、大学院課程(修士)だけを「一部有料」にする方針は、政府目線で考えれば納得できる部分が多い。

これ、たぶん「タダで大学院行ってMBA取ってハクをつけとくか」とか「タダでデザインを学んで母国に帰って活かそうかなー」という人をふるいにかけるためにも見えます。だってね、高校卒業して次に行く大学を海外、しかもあえてフィンランドにするなら、18才なりにそれ相当な思い入れがあるはずだし、博士課程に進む人にしても、特定分野の研究を重ねている人がフィンランドに来るわけだから、そりゃあフィンランド側にしてもメリットがありそうですよね。ハイレベルで意識の高い人が集まるというか。そこから少し外れて、学費無料をうまく使おうという層が多そうな「大学院生」を有料にする背景には、フィンランド政府の意図が垣間見えます。


有償となる可能性がある大学院課程の一覧

別に無料の大学を最初に絞り込んで検討をしている訳ではないんだけど、たまたまこういうリンクも見つけた。

Tuition fees in selected Master’s programmes
http://www.studyinfinland.fi/instancedata/prime_product_julkaisu/cimo/embeds/studyinfinlandwwwstructure/19044_Possible_tuition_fees.pdf

むむむ、名門どころがそろってるな。世界の大学ランキングにもちょいちょい顔を出す学校が名を連ねています。やっぱ出願が多いから有料でもやってけるんでしょうね。こういう大学に行きたいような。お金の面では行きたくないような。板挟みな感じです。最後はやっぱり、お金じゃなくて妥協なく内容で選びたいもんですね。


生活費

標準的な月々の生活費としてはフィンランド移民局のサイトが参考になります。

Finnish Immigration Service - INCOME REQUIREMENT (As of 27.11.2011)
http://www.migri.fi/netcomm/content.asp?path=8,2474,2611&language=EN


Person€//month€/year
1. adult
900
 10 800
2. adult belonging to the same household
630
7 560
underage family member
450
5 400
student
500
 6 000
student's adult family member
630
7 560
student's underage family member
450
5 400
au-pair
250

(フィンランド移民局からの図表抜粋)

滞在者が大人か子どもか、大人のいる家族のメンバーなのか等々で細かく平均的な生活費を挙げてくれている図表です。僕の場合Adult?Student?どっち?と迷うんだけど、たぶん多めに想定してAdultの資金準備をした方が良いんだろうなぁ。ということで、僕は「1.adult」、ヨメは「2.adult belonging to the same household」で計算してみます。

僕 €10800 (約113万円/年)
嫁 €7560 (約79万円/年)
------------------------
2人の生活費 192万円/年 × 2年 = 384万円/2年間

(€1=\105円の場合)


ちょっと!これ安くない!?
物価の高い北欧でこんなもんなの!
って一瞬なりそうだけど、まだ有りましたわ。冷静に考えて必要になってきそうな項目が山ほど…。
全部概算なんですが、

・渡航費 20万円/2人
・引越代 80万円/1回
・帰省費 40万円/年1回2名を想定
・交遊費 120万円/月5万×2年を想定

この追加項目をぜんぶ足すと
= 644万円(2年/2人)

なかなかの金額ですねぇー。こういう大金がいるからこそ、携帯解約したり、タバコを辞めたりしてる訳なんですよ僕は。(←ホメてもらおうとしてる)

お金は最低限だけお貯めて行ってしまおうか?とか、時間かけて貯めこんでから行ったほうが良いのかなとか、渡航後のPart time job は勉強の妨げになりそうだからしたくないなーとか、色々考えてしまうけど、結局は最低限だけ貯めて行くと思います。

ガッチリ貯めても不安が消えるわけじゃないからね。お金ではどうにもならない問題とか不安は最後まで残るんだし。

そんこんなで、倹約しながらがんばりますよ!

2011/10/04

フィンランドの日常&教育が日本語でわかるサイト

今までざーっと、集めてみたリンクをちょっと列挙してみようと思います。


キノコネコノユトピア(フィンランド人とご結婚→フィンランドでの日常)
http://macomotion.blog36.fc2.com/blog-category-4.html

マリンブルーの風(フィンランド南部の街、トゥルクの観光)
http://blog.livedoor.jp/buschiba/archives/51971856.html#

Discoveries from my nomadic life!(トゥルク大学への留学について)
http://ameblo.jp/kurakana/theme-10014009759.html

旅する物理屋(トゥルクで行われたコミケ?コスプレ?のイベント)

TERVE(フィンランド中南部の街タンペレの様子)
http://suomi.exblog.jp/9941273/

Keep going. (旅行ブログ。ヘルシンキ・ロヴァニエミ)
http://aya1223.blog.so-net.ne.jp/2009-07-10

フィンランド発!留学カウンセラー日記
http://www.ryugaku.co.jp/blog/counselor_diary/cat132/

JDN フィンランド学びのデザイン(フィンランドの教育を研究する大橋さん夫妻のレポート)
http://www.japandesign.ne.jp/HTM/REPORT/finland_manabi/

ヘルシンキ | ダカーポ | マガジンワールド(ヘルシンキで働くフィンランド人女性のレポート)
http://webdacapo.magazineworld.jp/t/%E3%83%98%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%AD/

フィンランドで子育て!(フィンランドで出産された日本人ご夫婦のブログ)
http://moikulta.exblog.jp/8200092/

sininenpaju's photostream(フィンランド各地の写真)
http://www.flickr.com/photos/sininen_paju/

キラキラの素(旅行者にとってのヘルシンキ食材事情)
http://ameblo.jp/nakagawakira/entry-10445144509.html

Sari’s Japanese Kitchen - さりの台所 - ※ココだけ英語
http://japani.blogit.fi/luokka/japanilainen-ruoka/

やすこの台所 Yasukon Keittio(トゥルクの日本料理店・日本料理教室)
http://blog.goo.ne.jp/tomiumi


半年ほど前までは探せど探せど見つからず、フィンランドで暮らすって一体どんなんなんだ?と思ってましたが、自分自身が行ってきたのと、上記のブログを見ることで、だいぶイメージが付つくようになりました。

料理の話やアニメの話を見ることで、フィンランドで自分が日本人としてどう振る舞えるか、どんなニーズがあるかを垣間見ることができます。これは日常の娯楽はもちろん、将来的な仕事(開拓の余地がある市場)としてとらえることもできます。公的な情報よりも私的なブログのほうがヒットしやすいですが、それはそれでフィルターがかかっていない生の情報と言えるのかも。

上記のような情報をとっかかりにしつつ、大学や学科、住みたい街の雰囲気を決めていきます。何にも知らない街をデータだけで決めるなんて、なかなかできないからね。


例外で「人形が旅して現地を紹介」ってのもありました。これは僕の欲しい情報とはちょっと違うかな…。

リカ旅ブログ(フィンランド各地紹介。リカちゃん人形が旅する色モノ)
http://licca.takaratomy.co.jp/tabiblog/120/


具体的なワードで探すと目的の物がヒットしやすいです。
例えば、「フィンランド 大学」より 「Turku 留学」とか「Tampere 日本食」とか。

僕と同じようにフィンランドの情報をお探しの方で、面白いページを見つけた方がいらっしゃれば、ぜひ教えて頂きたいです!なんせ僕はひとりで調べてるのでどうしても偏りが出てしまって、自分ではずっと見つけられない情報があるような気がしてます…。


今週からは行進の頻度を上げていきたいなー。
がんばります!
ほなまたー。


2011/08/23

学校見学 - University of Jyväskylä


写真/ユヴァスキュラ大学内の校舎のひとつ。こういうレンガ造りの建物が森の中に点在している



アルヴァ・アアルトが仕事場とした街

Jyväskyläの読み方は「ユヴァスキュラ」。
フィンランドの中南部にある都市で、ヘルシンキからは電車で3時間ぐらい。
建築家でデザイナーのアルヴァ・アアルトが最初の仕事場とした街だそう。ちなみに上の写真(ユヴァスキュラ大学のメインキャンパス)も彼の設計。さらに、街の郊外にはAlvar Aalto Museumがあったり、彼が手がけた建築が徒歩圏内でたくさん見ることができる街になってました。


同僚のフィンランド人がオススメしてくれた大学なんだけど…

彼は理数系ですからねぇ。僕は数学の通信簿で2以上の評価をもらったことがない。「いい学校だから、見に行ったほうがいいよ!」と言われるものの、その同僚は理数系、ユヴァスキュラ大学・統計学科卒、現職はファイナンス担当。だいぶ僕とは違うような…と思いつつ、「ILOKIVIって学食がおいしいからぜひ行ってみて!」とオススメしてくれたので、半分観光でいいか、ということで行ってみることにしました。

森の中に学校がある感じ。冬寒そう(笑)


見渡すかぎり森と湖。フィンランドは国土の7割が森で、湖は大小あわせると18万個以上あるそう。しかも年々湖の数が増えてるそうw 増えるってどういうことよ?と言いたくなりますが、1つの湖が別れて2つになったりするのかな。


僕たち夫婦が行ってきたのは5月。15度ぐらいで過ごしやすい気温でした。しかし冬はなかなかハードそうな感じです。生えてる木は白樺ばっかりですよ、白樺!まぁ、基本フィンランドはどこ行っても白樺ばっかりではあるのですが。これは僕以上に、寒さに弱いヨメがつらそうだ。

写真/大学敷地内。棟の間を移動中。自然が多くて気持ち良いとも言える

写真/学校の周辺。人通りが少なく、ほとんど人とすれ違わない。大きなビルがなく緑の風景が続く

写真/と思えばバスターミナルっぽい建物も。何となくロシアっぽい、社会主義めいた雰囲気

写真/大学周辺の住宅街。散歩中の子どもの服がかわいい。帽子が猫耳っぽいデザインにさりげなくなってた

写真/学校から約500m、ユヴァスキュラ駅から300mぐらいのところ。この辺はマンションらしき建物が多い様子

大学が近い場所は、日本で例えて言うと、大阪の千里中央っぽい街の雰囲気だった。緑が多くて、郊外の建物と建物の密集度は低い感じ。車での移動が基本の街。関東は詳しくないので、例えられません(すんません)。

Bachelor(学士)はフィンランド語のみ、Master(修士)は英語授業もあり

学校について調べてみた結果。あぁ、やっぱり。という感じでしたが。ちなみに現地に行ってからWEBで調べて知りました。来る前にちゃんと調べとくんだった…。まぁ、こういうことも知れたのが、それはそれで収穫。以下、WEBサイトにあったその記載。

All Bachelor's programmes at the University of Jyväskylä are offered in Finnish language only. Applicants to Bachelor's programmes should have a good command of Finnish.
(すべての学士プログラムはフィンランド語で行われ、学士申込者はフィンランド語が十分堪能であることが求められる)
https://www.jyu.fi/en/study/programmes/bachelor


校内はとことんフィンランド語

それのせいか、大学内の表示もフィンランド語がめっぽう多い。いたる所に、こんな表示ばっかり!

写真/訳すと「大学ランゲージセンター」となる。辞書でひとつづつ調べないとさっぱり

他の大学は英語を併記する所が多かったのに、ユヴァスキュラ大学ではフィンランド語表記が多いようです。こういうところでは、しょっぱなからかなり苦労するな。


日本人にとってフィンランド語のツラいところ

それは「慣れ親しんだ英語っぽい響きや文字配列がどこにも無いこと」。フランス語やイタリア語であれば、もともとラテン語をベースに発展していった言語なので、語幹が同じで語尾だけが違ったりと、単語の意味と読み方をある程度推測できるのですが、フィンランド語はアングロサクソンでもゲルマンでもない「ウラル語族」ってのに属するようで、これが後々大きな壁になってきそうなのが感じられます。
ちなみに日本語はアルタイ語族。(ひと昔前は、「ウラル=アルタイ語族」ってひとくくりにされてましたが、現在ではその語族縛りは見直されて、分けられています)


修士は理数系コースが多く、強みであるらしい

さて、話を学校のことに戻しましょう。修士(Master)は英語で行われる授業が多いみたいだけど、どうも数学・科学寄りのコースが多い印象。
https://www.jyu.fi/en/study/study_frontpage/programmes/masters


僕はJournalismかCommunication系のコース内容にしたいなと思案中。でも、理数系が幅を効かせている学校において、どこまでの内容なのか。地方都市で人口規模もかなり小さそうだけど、マスコミ系の市場規模はどれぐらいなのか。また、フィンランドで圧倒的に語学力がビハインドしている自分が、コミュニケーションを学んでフィンランド人と渡り合えるのか…。こんなことが止めどなく頭をよぎります。

英語を勉強する時によく言われることとして、「英語+何らかの専門スキル(もしくは経験)」がないと海外では存在価値がない→食べていけない。僕の場合、JournalismかCommunication系を勉学としてきちんと修めたとしても、それだけでは同学科を出たフィンランド人と同じです。むしろ、フィンランド語の流暢さでは太刀打ちできないから横並びとは言えない。

「+日本での経験」を生かして勝負できる道を探さねば。という感じで最近は考えてます。例えば、日本との交易が深い都市を選んで、その都市のCommunication系学科で学んで自分の強みを磨く。もしくはAsian Studyの学科がある大学(Asia、もっと言えば日本に関する何らかのニーズがある大学)を選び、Communication系の学科で学ぶとか。


まとめ。理数系の環境に身を置くのはやめとこう!→他大学を検討

自分の欲するものがあるのか、無いのか。それを確かめることができたので、ユヴァスキュラ大学見学はムダではなかったと思います。同時に街の雰囲気も知ることができたし。気持ちのいい風景をたくさん感じられたのが収穫!ということにしておきましょう。

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University of Jyväskylä
https://www.jyu.fi/en/
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おまけのコーナー

その①。同僚が教えてくれた「ILOKIVI」という学食の件。複数の学食があるらしく、校内掲示板に学食MAPがあったのだが、肝心のILOKIVIが載ってない…。


結局、歩きまわってるうちに偶然に見つけることができた。おそらく、学食は学校が運営するものと、「sonaatti」っていう委託業者が運営するものと2系統あった様子。上記MAPはsonaattiのもの。だからMAPに載ってなかったのかー。


味はいまいっちょ。後で解ったんだけど、これ(僕のメイン)にケチャップをかけて食べるものだったらしい。かけてなかった…。日本に帰ってからフィンランド人同僚に「イマイチおいしくなかった」と言うと、「その食べ方は、お好み焼きに何もソースをかけずに食うようなもの」とツッコまれてしまいました。なるほど。ホントの味がわからず損した…。


その②。学校見学のついでに、近くにあったAlvar Aalto Museumに行って来ました。普通の人はこっちがメインだよね。「ついで」気分なので、写真すら取りませんでした!御免!では文章で紹介だけでも。

museum内はアアルトの建築のミニチュアや造形作品の実物が展示されています。それぞれの作品には英語・フィンランド語・スウェーデン語の解説資料(プリント)が置いてあり、資料は自由に持ち帰ることができます。人間を中心にした環境デザインというものが少しわかった気がして、勉強になりました。また、museumに併設のShopでは、彼の商業作品が販売されています。

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Alvar Aalto Museum
Alvar Aallon katu 7, Jyväskylä
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以上っすー。

2011/08/03

支出カット・スプレマシー

節約の話はまだまだ続きますよー。

前回は携帯を解約して月々の固定費を減らすというのをやってみたわけだけど、もっと見直せることは無いかと探してみた。今のところ見当たるのは以下の通り。

・タバコ
・保険料
・ちょっとしたお菓子&ジュースの購入

たぶん優先順位もこれで良いと思う。
書き出してみて思ったのだが、上記はいずれも衣食住に直接関係がない。お菓子はどうなんだと言われそうだが、これも嗜好品に含まれそうな範囲。
まず、それぞれについて削減効果を見てみよう。

タバコ

あたりまえだけど、無くても良いものの代表格だw。健康に悪いし、ヨメからの評判も悪い。そして最近思うようになったのが「タバコで時間を潰してしまってる」ということ。昔は「タバコ部屋での情報交換は仕事にプラスになる」と思ってたけど、優秀な人が全員スモーカーかと言うとそうでもない。それに最近、喫煙所が遠くなって時間がかかるようになった。
問題はどうやって止めるかだ。これがなかなか止められない。現在はニコレットとニコチネルパッチを併用中。吸いたくなりそうな場所に行く前には服用してなんとかしのげてる。


保険料

このへんは意見が分かれそうだが、そういえば僕は社会福祉と保障が手厚い北欧に行くんだった。と今さら認識して見直すことにした。毎月7800円ほど支払い、総額260万円程度の支払いで60歳以後に500万円受け取れる保険を組んでいた。老後にお金がもらえるのはありがたいが、海外渡航して収入がない時に月7800円も払うのは結構しんどいはず。ただでさえ税率が高い国なのにね。保険を買い物に例えると「これ使わないかもだけど、念のため買っておこう」というのに似ている気がしてきた。


保険の意義

「もしもの時のために」備えておくのが保険の目的だ。それならば、最初からその「もしも」が起こらないよいような仕組みやリスク軽減を日々に取り入れるのもアリだと思う。タバコを止めるのもひとつのリスク回避だし、自転車に付ける点滅ライトを買うのもリスク回避だ。もっと大きくとらえると、お菓子を控えて、バランスの良い自炊をするのも含まれると思う。
こんな風に、もしもの時の安心をお金で買うのではなく、日々保険のお世話にならないような仕組みを取り入れるのも大事な気がする。


お菓子やジュースの嗜好品

これは全員ができることではないが、僕の場合、お金を使わないように会社にはサイフなしで出社することに決めて実行してみている。外回りの営業マンや、仕事が深夜に及んで夕食は外で取らざるを得ない人もいるだろうが、僕の場合は完全な内勤だ。なので、必要なとき(送別会がある、会社で飲み会がある)などを除いて、サイフ自体を置いていくことにした。(もちろんお昼はお弁当)


削減額

以上をすべて実行できたら、結構な額になると思う。自分でも計算したことがないけど、このブログ用に今から計算してみることにする。

タバコ ※僕の場合、2日で1箱
410円×182.5日(1年の半分)
=74,825円

保険料
7800円×12ヵ月
=93,600円

お菓子やジュース等の嗜好品 ※1日250円と過程
250円×20日(出勤日数/月)×12ヵ月
=60,000円

総計
228,425円/年間削減額

さらに前回書いた携帯解約の金額を含めると、

総計
302,645円/年間削減額
になる。

この額は、フィンランドで暮らす約2か月分の支出に相当する(学生/夫婦の場合)。


まとめ

今回の生活費見直しで学んだこと。

・衣食住に関係のない部分は見直し対象だ
・「もしかしたら必要かも」はホントに必要か疑わしい
・健康や安全のリスクを再考することが、実質節約につながる場合もある

近いうちに、こんどはフィンランドで必要な月々の生活費についても書いてみようと思う。

2011/08/01

「生活費を見直す」

写真/解約したiPhoneと、新規契約したWiMAX。この2つがあれば、どこでも電話・メールできる




お知らせ。携帯解約しました。

6月に、10年間使ってた電話番号とオサラバしました。でもキャリアを乗り換えた訳じゃなくて、携帯電話の解約。これは

・電話を電話としてあまり使ってない。(電話・メール少、Webブラウジング多)
・渡航資金を貯めるために月々の固定費を抑制したい

という2つの理由からです。
解約する前は、「解約してホントに大丈夫?」っていう漠然とした不安や、「外で待ち合わせしたときにどうやって連絡取る…?」みたいな具体的な不安まで色々でしたが、2ヶ月ほど迷った末に解約しました。

対策としては、
・iPhoneを解約、Skypeをインストール
・WiMAXを契約(家のネットはコレに一本化)
・以上2つを組み合わせて、メールとSkype電話を使う

これでカバーしようという訳です。外でもネット環境を常備すれば、今までと何ら変りないはず、と。実際に、フィンランドにiPhone持ってってWiFi電波さえキャッチできればメールもブラウジングも日本と同じように使えてたし。このWiFiに接続すれば、大体なんでもできてしまうところが、ガラケーにはないiPhoneのスバラシイところだと思います。


解約してみた結果

メール
→GmailアカウントをiPhoneに設定。メール着信画面通知も設定
→問題なし

音声通話
→Skypeをインストール、Skypeクレジット1500円分(約80分間携帯に通話可)を購入
→ほぼ問題なし

以上はもちろんWiMAX併用の結果。ひとつ問題とすれば、無料版Skype・Skypeクレジットだけでは「固定電話・携帯電話からの電話が受けられない」ということ。ただし、「オンライン電話番号」なるものを購入すれば電話番号が取得できる。が、しかしこのオンライン番号取得にお金がかかる。(2250円/3ヶ月、7500円/12ヶ月など複数プラン有)。僕の場合、かけることは多くても受けることは少ない。いずれにせよ、どんなにオプションを付けても普通に携帯電話を契約している状態よりは安い。
最終的に、僕はSkypeクレジット1500円購入だけにした。この1ヶ月で10回ぐらい電話したけど、まだ900円ほど残ってる。プライベートの連絡はメールがほとんど。なので、これで良かったと思う。


どれぐらい節約できたか?

比較してみました。

ソフトバンク契約でiPhoneを使い続ける場合
・月額6185円(パケットをフルで毎月使う場合)
→総計6185円 ※音声通話が多いと左記より金額UP

iPhone解約+WiMAX+Skypeクレジットの場合
・WiMAX 月額3880円
・Skypeクレジット 1500円(購入後1ヶ月時点でまだ900円残ってるけど)
・iPhone機種端末料金残額 月額2800円(2012年3月まで)
→総計8180円…!

と、まさかのこっちの方が高いという結果にw でもこれは、どこまでを「携帯にかかる費用として月額費に含めるか」で金額が変わる。
WiMAXだけを家のネット回線にしてしまえば、それは携帯関連の月額費には入らないという見方もできる。また、Skypeクレジットについては、毎月必ず1500円かかる訳ではない。僕の通話頻度ならおそらく3~4ヶ月で1500円といったところだろうか。さらに僕のように携帯へかけることがメインではなく、固定電話にかける比率が高い人だともっとクレジットが減るペースは遅い。
なので、ぼくの場合は2012年3月までのiPhone端末料金2800円が、実質の月額料になる。


削減額

解約前と比較すると、3385円/月の削減。2012年3月以降は端末料金支払が終了するので、以降は6185円/月の削減、年間で74220円になる計算。
人によっては、iPhoneの月額費が1万円近い人もいるので、そうなるともっとインパクトがあるだろう。


メリットとデメリットのまとめ


メリット
・月々の固定費が削減できる(理由の大半はこれ)
・世俗から少し離れられる(気がするだけ?)

デメリット
・電話を受けるための「オンライン電話番号」を買うと、携帯キャリア契約とあまり差額がない
・外出時にはWiMAXを持ち歩く必要がある→邪魔
・WiMAXを外に持ち出すと、その間家でネットができない


という訳で、みなさんもよろしければご参考に。ちなみに、Skypeクレジットについてはココが詳しいです。

iPhoneユーザーはSkypeを使わない手は無い!料金一覧&ホワイトプラン料金を比較してみた
http://hitoxu.com/01243

次回以降(のどこかの回で)、保険の見直しによる固定費削減について書いてみようと思います。
ほなまたー。

2011/07/28

フィンランドの住宅事情(ヘルシンキ編)

学校見学をしながらちょいちょい不動産屋さんの物件をながめてました。

DSC00850

こちらはヘルシンキの物件。フィンランド語だらけで大部分わからないんだけど、「65㎡」「間取から2DKっぽい」ということはわかる。で、肝心の価格はと言いますと…

Mh. 435.257,95€
Vh. 436.000€

むむむ、全然わからん。その2つの価格差は何なの?内税?外税?
ひとつ、予備知識で仕入れてわかっていたことは、フィンランドでは小数点以下では「,」を使い、100の位の区切り記号としては「.」を使うということだ。つまり「Vh. 436.000€」というのは436ユーロではなく、436000ユーロなのだ。じゃあ、436000ユーロって日本円でいくらぐらい?と言いますと…


436000ユーロ×112円=4883万2000円
(レートは2011.7.27時点)



高!65㎡の2DKごときで!
そう。そうなんです。住宅費の高さに関しては、フィンランドのヘルシンキはヨーロッパでも群を抜いているそうです。まぁ、立地と住宅設備によってはこれでもいいんでしょうが、それにしても高い。日本なら都心でも3LDK・駅徒歩5分ぐらいのいいマンションが買えそうです。



じゃ、この流れでもう少しヘルシンキの物件を紹介してみましょう。

DSC00852
パリっぽい外観の2LDK・82㎡(広め)、6160万円。本文中の「1883」は建った年なのかな。



DSC00853

二人暮らしぐらいにちょうど良さげな59.6㎡、玄関入ったらすぐキッチン!の斬新間取り。4088万円。高すぎる…。



DSC00854
これは狭い!36㎡の、実質ワンルーム。2072万円。



しかし、僕のこの計算は合ってるんだろうか。その前に、この価格は分譲の不動産物件の広告ってことで理解してるんだけど、合ってるんだろうか…。高すぎて、全部が不安だ。

フィンランドには住みたいけど、ヘルシンキだけには住みたくないなーと実感した物件情報の流し見体験でした。次回は地方都市、ユヴァスキュラの不動産レポートでいってみようかとおもいます。(気が向いたら)



おまけのコーナー

フィンランドで借りたウイークリーマンション的な物件の紹介レポートです。2日で3万円台だったっけなー?広めの2LDKで、かなり快適でした。



で、こちらが家の中。



興味ある人は、物件名(と言うかホテル名?)と価格を教えますー。
(支払明細を見て確認します)

文化面で保守主義を持つ国

ノルウェーテロ容疑者、「理想の国」日本や韓国 : 国際 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

容疑者がどういう定義で保守的と言ってるか知らないが、確かに日本にはイスラム系移民が少ない。しかし、言葉通りの「文化面で保守主義を持つ国」ではないと思う。それでは群馬、埼玉に多い日系ブラジル人労働者街の説明がつかない。クリスマスも祝うし、初詣もにも行く。うちの近所のチャーシュー麺出してる中華屋さんのとなりにはモスクが建ってて、仲良くやってる様子もうかがえる。(この例はちょっと違うか)。日本は今後、このノルウェーのような問題に直面するんだろう。時期がまだ来ていないだけで。

日本がこれまで移民に大きく頼らず(労働力不足にならず)にやってこれたのは

①国全体で長時間労働が常態化
②高齢者の高い労働力比率
③生産過程のオートメーション化、省力化

以上3つが大きな背景になりそうだ。しかし、今後はこの3つすべてが崩れ、どうしても移民が必要な状況になると思われる。(移民受け入れに賛成か反対かを別として)

国全体で長時間労働が常態化
昨今問題視されているように、被雇用者の頭数を増やして、一人あたりの長時間労働を削減する方向にシフトするだろう。もしくは一人ひとりの生産性向上。もっとありそうなのは、人件費の安い国への工場と労働力の移動。

高齢者の高い労働力比率
もはや高齢者に働いてもらうだけでは回らなくなると言われている。高齢者が高齢者を介護する無理も既に生じているし、別の問題になるが、高齢者が働いて収入を得ていても、長期的な消費財(住宅など)の市場は伸びて行かない現象も起こる。また、高齢者はこの先病気になるのかならないのか、何年生きるかわからないので貯蓄に走る傾向が高いと考えられる。つまり労働力に占める高齢者比率が高まると、消費が比例して伸びない。よって、若い労働力が必要→今から出生率が増えても、すぐ労働力にはならない→移民の必要性。

生産過程のオートメーション化、省力化
1990年代までは、オートメーション化による労働力の埋め合わせがうまく機能していた。しかし、90年代以降、購入者のニーズは多様化、消費を通じて自己主張する人も増加。日本の製造業は大量生産型から多品種少量生産へと生産形態を転換させた。それは同時に労働過程の転換も意味する。消費者の多様な需要に応えるためには、市場動向に合わせて頻繁に生産調整を行う必要がある。多品種展開となると、機械に任せきりではなく、人の手による調整・切り替え・代替が必要となるシーンが増える。
ここで、短期的に調整可能な労働力が必要になる。従来は、非正規雇用や主婦がその役割を担っていたが、契約期間が短く、流動的な仕事は避けられるようになった。これに対し、現在日本で働く移民の方々は条件を厭まず受け入れる傾向があるため、調整可能な労働力として企業に受け入れられた。これが、一部の業種で移民が受け入れられている理由かもしれない。今後、この「多品種少量生産」は他業界でも同じ現象が起きると思われるため、移民の必要性はますます高まると思う。

ノルウェーは、日本より何年も先に上記なような問題に遭遇してきた。その解決策が移民受け入れだったり、社会保障制度の整備だったりするのだろう。
日本も、徐々に移民数が増えていくことになると思う。言われる通り日本が保守的(?)ならば、今回のような事件が起こらないよう、教訓にしなければならない。

2011/07/21

パツパツのスパッツ

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写真/Tampere市内。キャッツアイばりに歩き去る3人

ヘルシンキに限らず、フィンランド中で黒スパッツをはいてる人をよく見かけた(と言っても北部フィンランドは見てないんだけど)。すれ違う女性の8割ぐらいスパッツじゃないか!?というぐらいに遭遇率が高かった。

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写真/Helsinki市内。男以外全員またスパッツ


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写真/デニムかなと思ったらスパッツ。Tampere市内

なぜか、フィンランド以外ではこういう合わせ方をした人をあまり見ない。スパッツの上にあわせるのはふわっとしたワンピースとかじゃなくて、やっぱこういうタイトなシルエットのほうがかっこ良いと思うんだけどな。

2011/07/20

学校見学 - JAMK University of Applied Sciences

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写真/JAMK University of Applied Sciences の Head Office(メイン校舎)

学校/学べる内容
2つ目の学校見学はフィンランド中部の街、ユヴァスキュラ。フィンランド国内にある大学のうち、英語でビジネス系の学科(学士)の講義が行われる数少ない学校だ。

英語で受講できる学士は以下の通り。
Music and Media Management
Facility Management
International Business
Nursing
Logistics Engineering

学科詳細/Music and Media Management
僕はこの中のMusic and Media Managemaentに興味を持っている。学べることを要約すると、『音楽イベントや音楽業界を題材に、メディアを活用しての事業プラン、イベントプロデュース、プロモーションを行いビジネスを創出する』、ということらしい。学科概要を読む限りでは決して楽器の演奏や経験が問われるものでないようだが、自分の理解力(英語力)で本当にその解釈で合っているのか不安が残る。
http://www.jamk.fi/english/education/musicandmediamanagement

入学試験
ハードルがかなり高そうだ。
・音楽業界に着いてまとめられたエッセイを読解し、意見を述べる(英文で作成)
・MusicもしくはMediaに関係する自分のPortfolio(個人の作品集)を提出
・IELTS score academic level 6.0 またはTOEFL score 213 computer-based
(以上の入試要項ページは、学科募集期間の終了により現在は閲覧できない)

試験会場
フィンランドか中国のどちらかを選べとある。(タンペレ大学の場合、日本国内で申請と入学審査の手続きがすべて完了するが、この学校は違う)
http://www.jamk.fi/english/education/howtoapply/entranceexaminations

学校見学の予約
事前予約を入れて学校を見に行こうと、日本にいた時からコンタクト(メール)をとってみたがまったく返事がなかった。というか、他のどの大学に問い合せてもすべて返信なし。こんなのでフィンランドの大学を目指すの大丈夫か?と心配になったが、後で調べてみると、ちょうど学休期間だったようだ。(にしても後で返事がほしいところ)

郊外すぎて2時間近く歩くはめに
で、実際に大学を見つけるのも一苦労。タクシーで行けばすぐだったんだけど、周辺環境も見たくて歩いていくことに。30分ぐらいで行けるはずが、到着まで2時間弱かかってしまった。なんせ校舎が3つも4つもあるので、どれに行けばいいか解らない。公式サイトにもその記載なし。

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写真/大学を探して歩く夫婦ふたり。建物名の表示はあるが、すべてフィンランド語なので判断がつかない

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写真/進めば進むほど建物がまばらな郊外に

親切な大学生に助けてもらった
「Do you need help?」と声をかけられたのは、JAMKの校舎入口をじーっと見て「ここで合ってるんだろうか…?」と迷っていた時だった。その大学生は(見た感じ)18才ぐらい、金髪の白人でたぶん現地育ちのフィンランド人だ。フィンランドで困った顔をしてると、こんな風にちょくちょく声をかけられることが多い(僕の地顔が困り顔なのだろうか)。

彼女は校舎に入っていこうとして、たままた僕が何か探している風だったから声をかけてみたとのこと。こっちも「すごく助かる!」ということで「学校見学に来ていて、Head OfficeでAdmmision(入学手続担当)の人に会いたいと思ってる」ということを伝えた。そうすると、たぶんここ、という話で地図で行き方を示してくれた。さらに、「念のために確認してあげるわね」と校舎の中の適当な先生を捕まえて、入学担当者の部署があるかどうかの確認もとってくれた。

すばらしい。僕よりたぶん10才以上若いのに、英語はペラペラだし、受け答えは完璧。そして美人。音楽学科でフルートを学んでいると言っていたかな。あんな子がいっぱいの学校なら、毎日楽しいんじゃない!?というような事を言っていると、ヨメに冷たい目でにらまれた。

到着。なんだか「専門学校っぽい」


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写真/JAMK University of Applied Sciences の校門 (sign board)

その「専門学校」っぽいというバッチリな写真が無いのだが、色んなものを総合してみるとなんだか専門学校っぽい。それもそのはず、この学校はUniversityと学校名に入っているが、分類としてはPolyTechnics(専門大学校)に入る。内容も大学のように理論と研究寄りではなく、実践寄りだ。
学士の学科名からも具体的で実践的な事柄が多いのがうかがい知れる。「Modern Art」とか「Design」というような、大きなくくり名称だけでの学科は存在しない。

雰囲気重視?
ちょっと不安なのが、本質より、雰囲気重視な空気を感じるところだ。学科のひとつ、「Logistics Engneering」のページでは、生徒がフォークリフトに載っているシーンがあるのだけど、それは学科のコアでは無いはず。むしろ、在庫管理システムの構築や、倉庫内の生産性向上とかがコアになるはず。なのにフォークリフトに乗ってるとこがメイン画像だなんて。僕の興味がある学科がMedia Magagmentなだけに、Mediaをちゃんと使いこなせてないところが気になった。
あと、学校紹介パンフやWebに感嘆符(コレね→「!」)が多いのが目立つ。「!」を付けることで、インパクトが増すとでも思ってるんだろうか。これも僕の思い違いで、いい学校だといいんだけど。

入学オフィスの担当者に質問
メインの校舎に入ってからは案外簡単にコトが進んだ。中央案内所で担当者名を探してもらい、すぐオフィスに通してもらう。僕が疑問に思っていたことは質問してすべてクリアになった。
・僕は日本の専門学校卒だが入学資格はあるか?
・International Baccalaureateという資格が必要と記載があるが、これは必要か?
・僕はMusicのEducational Backgraoudが無いが入学資格として問題ないか?
・試験はどこで行われるか?
・この学科の卒業生はどんな仕事についているか?
・フィンランドの、ここユヴァスキュラでの生活費はどれぐらいか?

少し不安が残るものの、この学校は行きたい学校の有力候補として僕の中で残ることになった。引き続き、来年度の募集を見て追いかけていこう。


JAMK University of Applied Sciences
http://www.jamk.fi/english/

2011/07/19

景気を読むことのくだらなさ


via headlines.yahoo.co.jp

中国のバブル崩壊は不可避=今のうちに対策を―在米韓国人学者 (Record China) - Yahoo!ニュース
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110719-00000001-rcdc-cn

中国バブルの崩壊は、誰もがある程度予想している。
問題はいつ、どんな形で訪れるかだ。そうなる時は、中国からの観光客でにぎわう日本の観光地や、中国の日系企業の苦戦は必至だろう。いつまで大丈夫そうか、どの業界に影響が大きいか等、先読みは非常に難しい。
世の中は周期的に変動している。ニーズに合わせて人生を送ることや、常に細かい変化に合わせていく生き方では、ほんとうに自分が求めている人生を送るのは難しい。なぜなら、現時点の社会の変化に合わせていても、必ず5年から10年で周囲の環境や価値観は変わるからだ。

だから、「この先どうなるか」ではなく「この先、どこで(どんな国で)自分は何がしたいか」をしっかり決めることが大事になると思う。

2011/07/14

移民になるということは、どういうことか

Finfo_logo
画像/移住者のインタビューコンテンツ配信、移住の相談受付業務を行う FINFO service のロゴ

実際に移住した人の生の声とかないのかなー?と思って探したら、意外とカンタンに出てきましたよ。それも動画で。
数ある国からの移住者インタビュー動画の中で、いちばん感銘を受けて納得できたのがこのネパールからの移民、シュレスタさん。発言がいちいちごもっともだ。

Bipin Shrestha | Finfo (インタビュー動画&文字起こし英文)
http://www.finfonet.fi/personal-experiences/nepalese/bipin-shrestha

かなり丁寧に回答してくれていて、簡単にまとめるとこうなる。

・時としてマイナス30度にもなる寒さはやっぱりアジアからの移民としてツライ
・フィンランド語は非常に難しい
・言語を理解できないと、文化を理解できない。文化を理解できないと、人々を理解できない
・フィンランド人はそっけなく見えるが、接するうちにそれが彼らの接し方なんだと気付いた。
・気がつくのに時間はかかったが、フィンランド人の中身はとてもあたたかい。
・核家族が高齢者の世話をするネパールと違い、政府がケアするシステムが素晴らしい
・しかし祖父、父、息子といった一族で暮らす習慣がなくフィンランド人は少し個人主義
・「家族の在り方」がネパール人にとって馴染みにくい部分かも
・フィンランドの「どこ」に行くかが問題。北部(ラップランド)と南部(ヘルシンキ等)は就ける仕事が違う

そして、いちばん「そんな経験もしたの!?」とビックリしたのが以下だ。(意訳)

「おおかたのフィンランド人は流暢な英語を話すが、政府機関を訪問し、移住の手続きを進めようとすると『私は英語が話せない』と(事務員が)英語で言う。これは暗に、移民を積極的に手助けしたくないのだと思った。だがもし、バーで同じフィンランド人に出会っていたとしたら、彼は英語で受け答えをしてくれるのでしょう。これが移民にとって辛い部分です。それさえなければ、良かったのですが。」

なるほど、こういうの確かにありそう。差別ではないんだろうけど。一部のフィンランド人にとっては、移民は(国内の)仕事を奪っていく脅威の存在なのかもしれないし、大事にしているフィンランド文化が、もしかしたら移民によって侵食されてしまうかもしれない。そして現地の人に危機感を持たれると、フランスのブルカ禁止令みたいなのが発令されてしまう。

移民って、その国に溶けこんで一員になるべきなんだろうけど、反面、フィンランド人には無い能力や価値発揮をしないと、フィンランドで仕事はめぐってこない。(フィンランド人と全く同じことしかできないなら、フィンランド人を雇うほうが雇用主も安心だろう)
何を強みとして勝負するか(どんな仕事で食っていくか)、その強みはフィンランドで重宝されるものか。日本人であることが特徴や強みになるのか。やりたい事と、求められることのバランスをどう取って日銭に変えるのか。こうやって考え出すと、夜が明けそうだw 何で勝負するか、それはまた別の機会にまとめることにしよう。

このシュレスタさんはレストランを経営しているということだが、母国の特色を出しつつ、ビジネスやしきたり線引きはフィンランドに従い、バランスを取ってるんだろうな。ぜひ会って、知らない国で暮らしていく心意気を伝授してもらいたい、って感じ。


そしてシュレスタさんは、いい一言でインタビューを締めくくってくれる。

「人生はどこでも同じであり、ここフィンランドにも(移住前の母国にも)それなりの問題とメリットがある。」


2011/07/13

In need of aid


via www.helsinkitimes.fi

Financial Aid についてよくまとめられているHelsinki Times の記事。外国人の場合はどうすればいいのかな…。後読。

Lost in the Finnish system? | Finfo


via www.finfonet.fi

移民向けの雇用・社会保障・教育・医療・住宅情報などを提供するサイト。
このサイトの一番の売りは「体験者の声」。様々な国からの移民が、フィンランドに来て良かったこと、良くなかったこと、母国の移民検討者へ宛てたアドバイスなどが動画で公開されている。

2011/07/12

数字で見るフィンランド


論ずる前に、ということでフィンランドを数字で多面的に見てみる。


フィンランド概略


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写真/ヘルシンキ中心部のエスプラナディ通り近辺。平日・週末問わずそんなに人は多くない

「フィンランド(フィンランド語の国名:スオミ)はヨーロッパ北部に位置しています。人口は520万人、面積は日本(377,829平方キロ)よりやや小さい338,000平方キロです。首都ヘルシンキと首都圏地域を含む人口は956,800人です。」
フィンランド大使館より抜粋

→面積は日本より少し小さく、人口は北海道の(約552万人/平成22年)より少し少ない。ちなみに東京圏の人口は約1000万人。


税率


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写真/街のアイスクリーム屋さん。2スクープ&コーンで450円ぐらい

税金が高いと言われる北欧の中でもかなり高い部類に入る。ただし、品目によって税率は異なり、安いものであれば5%、嗜好品の側面が強いものには最大の22%程度の消費税が課される。
びっくりしたのは現地に行ってフィンランドの人に聞いた所得税の話だ。カフェでたまたま隣にいたおじさんだったのだが「フィンランドの税金について簡単に言うなら、だいたい所得税50%、消費税22%ってとこかな。でも授業料・医療費無料だし老後の貯金が無くても暮らせるから誰も文句言わないんだよ」とのこと。
むむむ、納得できるような、できないような…。


教育


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写真/ユヴァスキュラ郊外の公園で遊ぶ子どもたち。みんな元気に外で遊んでるのに、めっちゃ白い

フィンランドを語る上でいちばん特徴が出るのが教育だ。ちょっと遅めの7才で小学校入学となるにもかかわらず、OEDC(経済協力開発機構)が2003年度に実施した学習到達度調査で、フィンランドの中学生は世界トップの成績を納めた。しかも、授業時間数は調査に参加した国の中で最も少ない。
授業方式の点で言えば、本気で落ちこぼれを作らない補修講師や授業アシスタントの存在も大きそう。優秀な人材を作る、というより、学習進捗が遅い子供たちに焦点を当て、全体のレベルを底上げするように工夫していることが各国比較で優位に結果が出たせいかもしれない。授業内容においても、答えから式を想像させて記入させる算数の授業に代表されるように、物事の過程を考えさせるやり方が重視されている。これにより、応用力のある子どもが育っているのだろう。


教育における社会保障


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写真/Kela(フィンランドの社会保障庁)が発行する移民向けパンフレット


フィンランド人が子どもから大人になるときや、外国からの移民が最初に税金のありがたみを知るのがFinancial Aid(政府からの経済援助)の存在だ。簡単にまとめると
・原則、フィンランドに住む人が対象(学習を主目的としない居住ビザを持つ人)
・帰化移民、親族のつながりでの滞在、仕事での滞在者も対象
・学費援助として月額最大298ユーロ
・住居補助として月額最大201ユーロ
・ローンとして月額最大300ユーロ(希望者のみ)

フィンランド人およびEU市民なら、学費自体はどこも無料なので、学習に付随する出費に充当されるというのが実際のところだろう。
Financal Aid については、HelsinkiTimesのIn need of aidの記事が詳しかった。
なお、Financial Aid自体をハンドリングする行政機関としてはKelaという機関があり、Financial aid for foreign studentsに詳しく条件が出ている。


GDP/国内総生産


国内総生産(GDP : Gross Domestic Product)とは、一定期間内に国内で産み出された付加価値の総額。ストックに対するフローをあらわす指標であり、経済を総合的に把握する統計である国民経済計算の中の一指標で、GDPの伸び率が経済成長率に値する。Wikipedia参照
[世] 名目GDP(USドル)の推移(1980~2011年)の比較(フィンランド、日本)
単位:10億 USドル

人口がベースとなるため、大国と小国の対比のように見えてしまうが、2国ともここ30年の成長度はほぼ変わらない。両国とも30年で約5倍に成長した。日本は乱高下が激しく、市場が不安定に見えるが、言い換えればフィンランドの数字が小さすぎて安定しているように見えるだけのことだ。

両国の成長率(GDP)
フィンランド        53億ドル(1980年)→260億ドル(2011年)
日本                1071億ドル(1980年)→5821億ドル(2011年)


GDPデフレーター指標


GDPデフレーター =の計算式は名目GDP / 実質GDP。推移がプラスならインフレ、マイナスならデフレ傾向にあると見ることが出来る。
[世] GDPデフレーターの推移(1980~2011年)の比較(フィンランド、日本)
単位:10億 USドル

興味深いのは「日本は90年代半ばから10年以上物価が安くなり続ける現象が続いている」ということ。消費者が安くものを買えるのはいいが、競争が激化し、企業収益が少なくなる分、労働分配される富も少なくなっている。簡単に言うと、売値が安いから企業は儲からず、従業員の給料が上げられない状態が続いている」ということかもしれない。給与が上がらず人口も増えない→消費も増えない→企業による値下げ・購入喚起攻勢→デフレという現状ともとれる。
この富と労働分配の話はここで論ずると長くなるから、また別の機会に掘り下げるとする。

ひとり当たりのGDP


これは国民ひとり当たりが1年間でどれだけの価値創出ができたかを示す指標。人口の多い少ないに左右されず、GDPその国のポテンシャルを適切に測ることができる。
[世] 一人当たりの名目GDP(USドル)の推移(1980~2011年)の比較(フィンランド、日本)
単位:10億 USドル

比較すると、日本もフィンランドも現状はさして変わらない(フィンランド/44,488ドル、日本/42,820ドル、2011年度)。冷涼で年中農業や牧畜ができる土地でないにも関わらず自動車メーカーもなく、家電類の多国籍企業がぼんぼんとたくさんあるわけでもないのに、日本と同じぐらいのGDPとはとはちょっとびっくりした。この図を見てひとつ気がついたのは、今のフィンランドと日本は、「中国vs日本の構図と真逆」であるということだ。

・中国は日本よりGDPが高いが、一人当たりGDPは日本の10分の1以下
・フィンランドのGDPは日本の約20分の1だが、一人当たりGDPは日本とほぼ同額。

中国、日本、フィンランド。どの国の物価も違うし、税率や社会保障も違う。どの国が優れているか一概には言えないが、フィンランド人が生産性の高い国民であることは間違いなさそうだ。

※以上図表データの出典:IMF - World Economic Outlook(2011年4月版より)


いろいろポジティブなことが並びすぎてしまったので、次回か次々回あたりはフィンランドの「失業率」と「長時間労働」について書いてみます。
では、今日はこのへんで~

2011/07/07

学校見学 - University of Tampere


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写真/タンペレ大学内のカフェテリア

写真がナゼか食堂始まりですんません。
雨で大学外観があまりキレイじゃなかったのと、授業中の教室の威圧感がなかなかだったのでココを撮っときました。


タンペレに来たメイン目的は「遊び!」

ここに来た理由は、タンペレにある北欧最大級のマーケットホールkauppahalliなるものを見に行こうとヨメと話していたからだ。(けっきょくkauppahalliは期待以上の店構えじゃなかったんだけどね…。小さい商店街って感じ)


タンペレ駅から徒歩10分。Hotel Holiday Innから徒歩5分。

そんな感じで遊びでフラっと来てみたタンペレで「そういえばタンペレ大学ってあったよな~」と思いだしてホテルからの距離を調べてみたら奥さん!歩いて5分ぐらいじゃありませんか!ということでどんよりした雨の中、そんなに濡れずにたどり着けました。
ちなみにそんな雨の中で撮った外観写真がこちら。どんより~。

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テクノロジーとサイエンスに強い大学に潜む、文系のコース
フィンランドの大学はデザイン系かテクノロジー系かのどっちかが強くて個性が際立ってることが多い。人文系とかそういうのは少ない印象かな。で、ご多分に漏れずタンペレ大学も以下のようなコース構成になっている。(紙の入学案内・WEBより)

大学院(Master)
Master's Degree Programme in Bioinformatics, M.Sc.
Master's Degree Programme in Human-Technology Interaction, M.Sc.
Master's Degree Programme in Interactive Technology, M.Sc.
Master's Degree Programme in Software Development, M.Sc.
Master's Degree Programme in User Interface Software Development, M.Sc.
Master's Degree Programme in Comparative Social Policy and Welfare, M.Soc.Sc.
Master's Degree Programme in Peace, Mediation and Conflict Reasearch


ね?おもいっきり理系でしょ。でもって僕は文系。さらに院ではなくて学部を目指そうと思うので(学部は無料・院は有料)、すごすご諦めて帰ろうかと思っていた矢先、以下のコースを学内の入学案内で発見した。

大学(学部/Bachelor)
Bachelor of Social Sciences/Major subjects: International Relations, Journalism and Mass Communication, PoliticalScience, Social Policy, Women’s Studies

上記の詳細→ Bachelor of Social Sciences 2008-2012 (PDF)

おぉ!、これぞまさに興味がある内容!しかも英語での講義!という訳で、今のところ進学先の有力候補のひとつとなっております。
来年以降もちゃんと募集があるか、そこが一番心配ですが…。
(2011年度の募集は締め切られ、現在は募集が行われていない)


使用する教科書名も紹介されているから、学ぶ内容がイメージしやすい
このシラバスっぽい学部紹介PDF(Bachelor of Social Sciences 2008-2012)、大学に置いてあったパンフレットに記載のURLを見つけて、その場でネット検索して見つけたものです。英語で読解するだけで難解極まりました。
現地に来て、WEBを検索してるってなんか変な感じ。。。けどよく読むと、使用する教科書名も載ってるじゃないか!
どんなものか見たいので、さっそくAmazonのKindle Storeで教科書(電子書籍)のサンプル盤をダウンロードしてみました。ネットがあるだけでここまで細かい情報が入手できるとは。おかげで、どんな内容の授業で、どこまでの英語レベルが必要かもイメージつきましたよ。
英語はかなりがんばらんといけん感じです。


入学資格/試験

日本人の場合、学部(Bachelor)受験は高校卒業資格、大学院受験(Master)は大学卒業資格があれば資格としてはOK。で、肝心の選考試験は、なんと「無い」らしいのです。今は募集が終わってしまって、その一文がページから削除されているんですが、「申請書類により選抜を行い通知します。入学試験(entrance examination)はありません。」とクッキリ明記されていたのです。ビックリですよね。ラッキーと思いつつ、これはBasicのポテンシャルが相当高くないと、入学が難しいなという焦りも感じています。
僕なんか、いま働きながら大学に行ってる状態で、現状では「専門学校卒」だし、いまの大学の成績もそんなに良くない。(仕事オフの日にちょこっと勉強して試験受ける程度) アジアやロシア、中東からの入学者(が多いらしい)状況の中で選考通過できるのかちょっと気になりますよね。
で、話は戻って「選考書類により選抜する」という部分ですが、これにはもちろん英語力の照明書類の添付が必要です。
英語力の条件としてはここに記載があり、

TOEFL, Test of English as a Foreign Language; 90/Internet-based, 575/paper-based
IELTS Academic, International English Language Testing System; 6.5 with no individual score below 5.5

となるそうです。
今までTOEICと英検しか受けたことがないので、この条件を聞いてもキョトーンですが、まずはTOEFLを今年中に受験してみるのが目標になりそうですね。


選考を有利に進めるために

入学試験がない以上、結果を大きく左右するのは英語力になりそうです。なのでこれからの短期目標は英語力の習得ということになります。もしかしたら、来年度の募集にはエッセイの提出も求められたりするかもしれないので、英語で考えをまとめる力、表現する力も身につけたいと思っています。
うぅむ、なかなかハードだ。



大学の入試オフィスを訪ねてみた


が、なんと担当者が全員不在…。そりゃそんな時もあるわな。なんせ予約もせずに来ているわけだから。(ちなみに他に見学した3校へはメールで学校見学のお願いメールを送ったが、返事は無かった。なので、タンペレ大学にはアポ無しで行った)
仕方無しにGeneralInformationDeskのひと(おばちゃん)としゃべってみたり、たまたま通りすがったFinance担当者(スカーレット・ヨハンソン似)に、入試オフィスの担当者名を聞いておいた。
「明日かあさってにまた来てみれば?」とも言われたが…。ずっとフィンランドに居るわけじゃないんでねー。。。



おまけ

カフェテリアの様子です。なんか日本のとそんなに変わんないねー。むかし、明治大学の学食に行ってみたことがあったけど、そこの学食に仕組みがソックリだ。

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写真/レジの様子。好きなモノをお盆にとって会計へ。学生は確か2.5ユーロでVisitorは5ユーロ(だった気がする)。おかわりは無料&自由



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写真/白身魚のフライのタルタルソースがけ&サラダ。なんか味が薄い…。タッパーに入れて、もう1人前持って帰る学生もいた。食費の節約!




以上、タンペレ大学でした。
University of Tampere http://www.uta.fi/english/



では今日はこのへんで~。
次回はたぶんユヴァスキュラ大学レポートです。

2011/07/04

Finlandの大学を目指す


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写真/University of Jyväskyläのエントランスラウンジ

その国をよく知るには、言葉と文化をよく知ることから。
この自然な(?)流れから、その国の大学に行ったほうがいいなと思うようになりました。

なんの前準備もなく、すぐフィンランドで働けるなら、そりゃあソレが一番いいですよ。でも万一仕事が見つかっても、言葉や考え方、その国の基本的なルールがわかってないとすぐ壁にぶつかってしまうしね。


現状の整理も兼ねて、5月に調べて・実際に見てきたことをまとめてみました。


フィンランドの教育制度

日本同様に高校を卒業していれば入学資格があります。これは外国人も同じ条件。(日本やフィンランドと異なる教育システムの国から来る場合はInternational Baccalaureateが必要な場合あり)

Universityに関しては以下の学位が存在。

大学(学士/Bachelor’s Degree) 3~4年間
大学院(修士/Master's Degree) 2年間
大学院 博士課程(doctoral degree)2~5年程度

違いとしては、学士取得に必ずしも4年間必須としていない事と、大学と大学院の線引きがあまりなく、研究を続け、大学院に籍をおきながら働いている人もいるそう。


Polytechnics と Polytechnics Degrees


Universityと並列に、Polytechnicsというものも存在、日本語で言うと「技術専門大学」とか「応用科技大学」といったとこでしょうか。大学院に相当するものとしてはPolytechnics Degreesというものがあり、さらに上位過程としてはPolytechnics post-graduate Degree(技術専門大学研修生)というものまであるらしい。

このPolytechnicsに関しては制度や特色をまだまだリサーチ中。



University と Polytechnicsの違い

この事をはっきり明記している文献にまだ出会ったことはない。ちなみに、僕がいま務めている会社になんとフィンランド人がいるので聞いてみたところ

・Universityは理論や研究
・Polytechnicsは実践的で各職種に必要なスキルが学べる

ということらしい。たとえば、次世代の携帯や通信の技師になりたければPolytechnicsに、その通信システムのさらに次世代版自体を構想したり、地域に配備するような構想が好きならUniversityに。、と言ったところだろうか。
これはデザインを例にとっても同じ。実践的で手に職を目指した商業デザイナーを目指すか、デザインの概念や分野ごと新しく構想したり体現するか。そんな感じだ。
外国人のためのフィンランド留学についてはフィンランド政府運営のStudy in Finlandで情報が得られる。(交換・正規留学ともに)
大学・大学院・Polytechnicsへの出願についてはStudy in Finland内のここに詳しく載っている。



授業料

フィンランドは少し前までフィンランド人も外国人もすべて無料で受講できたが、現在では修士(大学院)に限って、EU圏外の外国人には授業料課金を始めたそうだ。(一部大学が試験的に。全大学ではない)
うーむ、これはアセる。制度変更で全て有料になってしまわんうちに早く渡航せねば…。

フィンランドの大学制度・授業料について、日本語で詳しく述べられてるwebとしてはフィンランド発!留学カウンセラー日記等がある。フィンランドで代表的な大学の特色が大いに参考になった。


次回は、5月に実際に見てきたフィンランドの各大学の様子を書こうと思う。

2011/02/13

自己紹介


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写真/JyväskyläのHoteli Alba近辺


みなさん、初めまして!
まずはどんな人がこのブログを書いているか、そこから始めようと思います。

ずっと前から北欧に移住したいと思っている30代。具体的にはフィンランドに移住を計画中。(フィンランドが最有力候補。もしかしたら他の北欧)ちなみに妻がいて、一緒に行ってくれるところまで話は進んでます。

でも北欧なんて行ったこともないし
言葉だって全然知らない。

北欧ではけっこう通じる英語ですら、二人とも怪しいもんです。
このブログでは、語学力なし、ツテなし、お金なし…。の夫婦が自分たちなりに情報収集して、移住するまでの様子をお伝えしたいと思ってます。
どうして北欧に移住したいかの理由はまた別の記事で。


さてホントにスムーズに行くのやら…。
お楽しみに~